◎不動産の悩み日記⑨◎◎『戦後の借地はどさくさ?!』~とまとちゃんの乱~笹塚~
■とまとちゃん
「先生!前に話していた昭和16年以降のお話をおしえてください!」
「昭和16年「正当事由」制度が導入されたのでしたっけ?」
■オカピ先生
「そうそう。よく覚えてたね、とまとちゃん!」
「戦後になると、地代(賃料)こそ自由に設定できるようになったんだ。」
■とまとちゃん
「少しマシになったんですね!
地主さんは借地権者に土地は返してもらえないというのは変わらないのでしょうか?」
■オカピ先生
「正当事由制度は残ったままだから、一般的にはそうなってしまうね。」
「戦後のどさくさで、家に困った人に善意で土地をつかってもらった地主さんもたくさんいたんじゃないかな」
■とまとちゃん
「そういう善意を逆手にとるような人もいたかもしれませんね…」
■オカピ先生
「居座られてしまったりね。」
「あるいは返してもらうつもりで期間を限定して土地を使わせたつもりが…」
■とまとちゃん
「いつまでも明け渡してくれない…?!?!」
■オカピ先生
「そんな地主の嘆きが続いたら、地主はこれ以上土地を貸すことを嫌がるよね。」
「土地の有効活用もままならないことにならないし。」
■とまとちゃん
「今も昔も、悪い人はいるものですねぇ。」
■オカピ先生
「日本が戦後に復興を果たし、高度成長を成し遂げていた時代も、借地制度についてはほとんど手付かずのままだったようだよ。」
■とまとちゃん
「借地制度って結構ほったらかしにされていたんですね~」
次回は昭和後期!
投稿日:2020/07/04